特別企画

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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CASE 1

大学教員と高校教員、
学生と高校生の交流活動
文京学院大学

文京学院大学では、アドミッション・ポリシーを伝えるための
取り組みとして高大連携を積極的に展開し、内容の浸透を図ってきた。
高校教員を対象としたワークショップや、
学生が講師を務める出張講義を実施。高校生と大学生の
定期的な交流が、地域での奉仕活動にもつながっている。

高校の授業で生かせる知識・教授法を伝授

 文京学院大学は、中央教育審議会の「学士課程教育の構築に向けて(答申)」を受け、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシーを体系的に整備し、高大連携はアドミッション・ポリシーを伝える場と位置付けた。統括ディレクターの小野惠市事務局長兼理事は、「これまでも出張講義等は行ってきたが、本学の教育の特色や、入学してほしい人物像をきちんと伝えるという観点から、内容を改めた」と話す。
 2009年6月には、併設高校の生徒を対象に、学科ごとに計11の体験学習を開設。「大学の授業の様子がわかる」をねらいとしたプログラムにし、学科の理解を深めたうえでの志望校決定を促した。同様の意図から、同年12月から4か月間で全15回の講義を行い、文京学院大学入学後に2単位を認定されるプログラムも、学部ごとに実施する予定だ。
 高校教員にも大学の授業を体験してもらおうと、学部ごとに全4テーマのワークショップを2009年6月に開催。4テーマ合わせて約170人が参加した。大学での学びが社会とどう関連しているのかを伝えつつ、高校の授業で生かせる知識や教授法を伝授した。例えば、保健医療技術学部は、けがの再発を予防するテーピングの実技演習を実施。参加した保健体育科や運動部顧問の教員に好評だったという。

写真
「社会調査の面白さについて」のワークショップの様子。高校教員に調査の手順を体験してもらいながら社会調査士の仕事について説明した。

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