三ツ星の取り組み

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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三ツ星の取り組み
編集部YKの大学訪問記

名古屋工業大学

入試から始まる英語重視の教育

使えて当たり前の「道具」としての英語

 「ひとづくり」「ものづくり」「未来づくり」を教育理念に掲げている名古屋工業大学にとって、科学技術の研究成果を国際社会に発信するための英語には、特別な意味がある。科学技術研究の世界では、若手であっても、海外での共同研究に招かれることが多々ある。研究者にとって、英語は道具のようなものだ。名古屋工業大学の学生の半数は、大学院に進学する。英語が不得意であっても、使わざるを得ない時期は遠からずやって来る。
 そこで、工学系学生に向けた、4年間の体系的な英語教育プログラム「EGST(English for General Science & Technology)教育」を推進。仕事で英語が使える人材の育成に取り組んでいる。

EGST教育の概略
EGST教育の概略

写真  共通教育では、習熟度別クラス編成による「科学技術英語」を必修化。約1年間で、上位クラスの平均スコアは25点程度、上昇するという。
 3年次必修の「実験・演習科目」では、講義に使用するスライドのほか、学生のレポート、ディスカッション、プレゼンテーションなど、すべて英語を用いる。学生は次第に、英語を「道具」として意識するようになる。

「科学技術英語で使われる統一教科書。

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