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Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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調査結果-1

卒業後の愛着度は、在学中の満足度と相関

愛着度最高位の層は 全員が母校に「満足」

 母校への愛着度は、在学中と現在とで違いがあるのか。愛着度を10点満点で評価してもらった結果、現在の愛着度は平均6.29点で、在学中の愛着度の平均6.22点よりも若干高い。ただ、今回の調査対象とした34歳以下に限ると、年齢が上がるにつれ、愛着度は低くなっている。

現在と在学中の母校に対する愛着度

 性別では、「男性」より「女性」のほうが、在学中・現在共に愛着度の平均が高い。しかし、「女子大学」の現在の愛着度は、「総合大学」の平均よりも0.5点低い。女性全般の愛着度が高いわけではなく、性別以外の何らかの要因によって総合大学、単科・複合大学出身の女性の愛着度が高くなっていると考えられる。
 設置区分別で見た場合、在学中・現在共に平均点が最も高いのは「国立大学」であった。
 入試難易度別で愛着度が最も高いのは、「入試難易度70以上」。在学中・現在共に愛着度は唯一7点台で、愛着度が最も低い属性「50」に比べて、現在の愛着度で1.68点高い。

属性別 母校に対する愛着度

 次に、大学への満足度と愛着度との関係を見る。現在の愛着度を得点群別に4グループに分けると、「9・10点」のグループでは、卒業した大学に「満足している」「まあ満足している」の合計が100%になる。一方、現在の愛着度が「0のグループは、「満足」が5.0%、「まあ満足」を合わせても50.5%にとどまる。大学への満足度が高ければ、愛着度も高くなると推察される。

現在の愛着度別 母校に対する満足度

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