明治学院大学の源流は、J.C.ヘボン博士が1863年に開いたヘボン塾にさかのぼり、2013年には150周年を迎える。多くの日本人は、宣教医でありヘボン式ローマ字を考案したヘボン博士のことは比較的よく知っていると思われるが、明治学院の創設者の一人であることとは結びつかないようだ。また、明治学院大学自体も地味な存在であったことは否めない。そのことは長所でもあり、短所でもある。
そうした現状を謙虚にふまえ、百四十数年の歴史を持つ明治学院の社会に対する貢献が正しく評価され、明治学院の存在感を社会に示すしくみが必要であると考えている。
これは、卒業生の協力と支援があって初めて実現するものだ。大学側はこれまで、卒業生に協力と支援をお願いすることに心が及ばなかったのではないか。それだけでなく、母校に対する卒業生の思いを受け止めたり、卒業生を支援したりするという意識が足りなかったのではないか。このような反省に立って、明治学院大学校友会と、その事務局である校友センターを、2006年4月に創設した。
2007年の秋には初の「校友の集い」を開催した。2006年度の卒業生、および卒業10周年から10年刻みで60周年までの卒業生をキャンパスに招待した。2008年からは開催日を創立記念式典に合わせている。
また、2007年度から全国で「各地校友会」を開催。校友会の設立趣旨を説明し、150周年を迎えるにあたっての中長期計画を、学長あるいは副学長から紹介してきた。 |