特集

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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相互選択の時代の推薦・AO入学

大学入試が多様化する中、推薦・AO入試は、
受験生にとってごく身近な選択肢の一つになりつつある。
一方で大学側からは、入学者の学力を問題視する声や、
期待通りの学生を集められないという声も聞かれる。
学力検査では測れない能力や可能性を評価するという
推薦・AO入試の良さを最大限に引き出すためには、どのような視点が必要なのか。
さまざまなデータを用いた分析や、識者の意見、大学の事例を交えて考察する。

1 拡大する推薦・AO入試の現状と課題

推薦・AO入試を実施している大学数

現状

推薦・AO入試は急速に拡大し、私立大学の推薦・AO入試による入学者は、全入学者の半数を超えている。

課題

入学者の基礎学力・特性の把握

入学早期決定後の学力・意欲の向上

推薦・AO入試の中身だけでなく、入学前後の教育・評価の見直しが必要

 

現状1現状2現状3

本来の趣旨に沿った
2 推薦・AO入試実施のための視点

「21世紀に生きる力」を前提にした入試の思想と方法を

オピニオン1

入試の検証には、大学だけでなく、
高校、受験者の視点を導入することが重要

オピニオン2

専門的な知識に裏付けられた検証により、
AO入試の信頼性を向上すべき

オピニオン3

AO入試を、「選抜」という視点ではなく、
「可能性を見いだす」という視点でとらえる

大学現場の視点

入学者の「学習意欲」を重点的に見る選抜方法が必要

高校現場の視点

3 推薦・AO入試と入学前後の教育の実践例

教育目標に沿ったAO入試選抜、入学前後教育を展開

広島経済大学

入学前のキャリア・カウンセリングにより、学習意欲を喚起

松本大学

入学前教育により、内部進学者の基礎学力の向上を促す

東海大学

入学後の教育と支援のあり方を含めた見直しが必要

高校との連携によって「推薦・AO入学の質の保証」を


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