図表9は、キャリア教育における問題点・課題を聞いた結果である。「キャリア教育と学部の教育をどう結びつけるのかが難しい」(「とても思う」「やや思う」)という回答が59.6%と最も高く、次に「キャリア教育の重要性について学部教員の理解が図りにくい」との回答が58.3%と高かった。キャリアセンター(職員側)と教学側との連携に課題があるようだ。
また、今後、より効果の高いキャリア教育・職業支援を行うために必要な課題について聞いたところ、「とても思う」の回答の割合が高かったのは、「キャリアセンターと学部教員の協力関係を深めることが重要である」(68.3%)、「就業力の基礎となる汎用的能力(思考力、表現力、討議力等の育成を通じた、課題解決力)の育成が重要である」(51.0%)で、「とても思う」「やや思う」の合計はいずれも9割前後である。
社会から求められる基礎的な汎用能力の育成は大きな課題と認識されており、職員側と教学側との連携がその鍵となりそうだ。 |