特集

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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人材像の共有で進める直接的な連携

 これらの課題を解決に導くためには、大学と産業界が協働して成功事例を一つずつ積み上げ、わが国の実情に適した「日本型コーオプ教育モデル」を構築し、その水平展開を図っていくことが求められている。
 これまでも人材育成にかかわる産学連携や国によるその支援等は行われてきた。今後はさらに、大学と産業界が、将来に向けて育成すべき人材像を共有し、より直接的に連携した取り組みを実施する関係づくりが必要である。こうして、社会全体で一貫性のある人材育成のしくみを構築していくことが、わが国が持続的で力強い成長を果たし、一人ひとりが豊かで充実した生活を享受できる社会を実現することにつながる。
 京都産業大学では、「コーオプ教育推進ネットワーク」の年内の本格的設立を構想している。広く企業、経済団体、大学、高専、高校、行政に呼び掛け、人材育成に関する産学官の連携・協力を強化するための対話と取り組みの場を創設することをめざしている。多くの大学の参加を期待したい。


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