近年、理系に進む女子を増やそうという機運が高まり、理系の大学や学部を中心に、さまざまな活動が展開されている。
東京理科大学では2008年から、女子中高生に科学の面白さを伝え、科学技術を身近に感じてもらうために、女性の技術者や理系研究者の講演、実験イベントなどを実施している。文部科学省「女子中高生の理系進路選択支援事業」にも選定されたこの取り組みの名称は、「科学のマドンナ」プロジェクト。大学のメーンキャラクターである「坊っちゃん」にちなんだネーミングだ。
夏目漱石『坊っちゃん』の主人公の出身校が、東京理科大学の前身の東京物理学校であることから、メーンキャラクターが決まり、下駄ばきのバンカラ学生のイラストを制作。女子中高生向けプロジェクトでは、それと対を成す形で、明治・大正時代の袴姿のかれんな女学生「マドンナちゃん」が活躍している。
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