「就職率や定員充足状況など、十分な情報を開示していない大学への進学は勧められない」という設問に対して肯定率(「とてもそう思う」と「まあそう思う」の合計)は、78.2%であった。進路指導において、教育情報の公表を重視していることがわかる。一方で、「生徒には、教育内容よりも就職率のよい大学を勧めたい」の肯定率は20.4%にとどまり、否定率(「あまりそう思わない」「全くそう思わない」)が、肯定率を10ポイント程度上回っている。
高校教員は、就職率を重視しているが、それ以上に、大学でどのような教育がなされ、その結果、どのような能力を身に付けて社会に出ていくのかといった、教育内容や進路状況に関する情報を知りたいと考えている。中でも、教育の「成果」と同時に、教育の「過程」も重視しているといえる。 |