特集
Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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教育内容の透明化は大学として当然の責任

 同大学が積極的に情報を公開する背景には、教育の質保証、社会的信頼の獲得という目的がある。GPA得点分布の公開にあたり、当初は「成績の付け方にばらつきがあることを公にしてもいいのか」という疑問の声もあった。しかし、教育改善に関する企画立案を行う教育開発センターの原真一事務長は、「教育についての透明性の向上は大学として当然のこと。公開しづらいデータがあったとしても、ありのままを見せることが重要だ。それが内部改善を促し、社会からの信頼を得ることにつながっていく」と語る。
 情報の公開にあたり、学内の抵抗は少なかったという。教員に新たな事務的負担が発生しなかったからだろう、と原事務長は分析する。
 シラバスは学生のために必ず作成するものであり、GPA得点分布も、教員は教務部に採点簿を提出するだけだ。これらの教育情報についての取りまとめや公開は教務部が担う。


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