特集
Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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大学選びの変化を見据え進路情報の充実を検討

 情報公表は学内の意識改革にも役立っている。就職率や退学者数など、大学の現状を客観的なデータとして公表することにより、教職員全体に改善のための努力の意識が芽生えたという。漠然とした危機感ではなく、正確なデータに基づいて教育改革を進めたい考えだ。
 山下部長は、「今もなお、難易度による大学選びが主流だが、近い将来、就職実績が重要な基準になる」と予想。今後、『DATA BOOK』では、就職関係のデータを充実させる方向で検討中だ。また、現在、ウェブサイトでは公表済みのアドミッションズ・ポリシー、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーの公表についても準備を進めている。

高校教員インタビュー

進路指導に欠かせない情報が充実


埼玉県私立浦和学院高等学校 角道俊哉 教諭

 

 本校では、年5回の進路面談があります。生徒の進路希望を聞き、さまざまな大学の資料を比較しながら話し合いますが、聖学院大学の『DATA BOOK』はあらゆる情報が掲載されているため、生徒が欲している情報を、どのタイミングでも提供することができます。
 大学にとって良い情報だけでなく、マイナスとなり得る情報も載っていますが、その分、生徒がオープンキャンパスに訪れたときのギャップが小さく、むしろ良い印象を持って帰ってくることが多いようです。 
 高校訪問時に、本校から入学した学生の状況を教えてくれるのも、聖学院大学ならではです。スタッフの方が学生の名前を覚えていて、「○○君は今、こんなことをがんばっていますよ」など、大学での様子を詳しく報告してくれます。
 先輩がどのように学生生活を送っているかという生の情報は、高校生にとって、大学進学後の姿を思い浮かべられるとても貴重なもの。教員にとっても、自信を持ってその大学に生徒を送り出せるかどうかの判断材料になると思います。


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