学士課程教育体系化のステップ

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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PDCAサイクルの持続的な循環

 カリキュラムを検証した後は、DPのみならず、めざすべき人材像やアドミッション・ポリシー(AP)も含めて、基準を上下させたり、文言を追加・削除したりして、修正する作業が必要である。
 愛媛大学の2010年度の教育コーディネーター研修会では、カリキュラム評価結果の学内自己点検を計画している。教育コーディネーターが、所属学部の評価状況を説明し、他学部の教育コーディネーターが質疑を行うなど、深い検証を行う予定である。こうした機会を毎年設けることによって、PDCAサイクルを持続的に循環させることができる。これは、策定された3つのポリシーに一貫性が構築されているからこそできるのである。

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アカデミック・リーダーシップ開発
 大学に求められるものが大きく変化していく中で、学長等に代表されるアカデミック・リーダーに求められる能力も変化している。イギリスでは、大学の管理職を対象にした能力開発の取り組みが広まっている。学長、学部長等の階層別研修プログラムや電話による個別コンサルティングサービスなどを通して、リーダーは構成員の能力を最大限に引き出し、組織のパフォーマンスを高める力を相互に学び合う。時にその学びは、諸外国の学長やビジネス界のリーダーとの交流にも広がっている。

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