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中学校における選択教科とその成果

 '02年度より中学校は新学習指導要領の完全実施を迎える。時間的に大きく拡大した選択教科と、「総合的な学習の時間」・以下「総合学習」と表記・に対してどのように取り組んでいくかが、今の中学校にとっての大きな課題となっている。
 選択教科ではこれまで課題学習や発展的な学習に力点が置かれていたが、新学習指導要領では、選択教科で行う活動として新たに「補充的な学習」を示した。これによって教科学習の進んでいない生徒にとっても、さらに成果が見られるようになることが期待される。

選択教科と「総合学習」に充てる年間標準授業時数
−「学校教育法施行規則第54条 別表第2」による
表

新学習指導要領では、選択教科と「総合学習」に充てる時間数が非常に多い。例えば中学3年生が行う年間235時間は、週時程で換算すると実に7コマ弱となる。

「選択教科の成果」に関する調査
質問

1 「選択教科の成果」教科学習の進んでいない生徒
グラフ1

現在行っている選択教科は、教科学習の進んでいない生徒にとっては、学習意欲や主体性・積極性の向上の面で成果が見られている。「補充的な学習」の実施によって、さらに成果が上がることが期待される。

2 「選択教科の成果」教科学習の進んでいる生徒
グラフ2

教科学習の進んでいる生徒に対しては、すべての面で教科学習の進んでいない生徒よりも多くの先生が成果を認めている。

『新しい学力を育む教育調査』(ベネッセ文教総研:2001年)より。報告書は'01年度末に発刊予定。



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