ベネッセ教育総合研究所 ベネッセホールディングス
学校活性化に自己点検・評価を生かす
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ビジョンを具体的方策にブレイクダウンする
 次に行われたのは、「目指す学校像」を具現化するための下位目標である「中期的目標と方策」と、さらにその下位目標である「今年度の取り組み目標と方策(数値評価を導入)」を策定することであった。
 「この部分については学年、教科など、実際に現場で生徒の指導に当たる先生と議論しながら作成しました。前年度実績と比較して実現可能な目標なのか、あるいは、数値評価が意味のある指標となっているのかなどは、その分野の専門家でなければ分かりませんから」(石川校長)
 今年度、実際に各目標がどのようにブレイクダウンされていったのかを示したのが資料5である。例えば、中期的目標の一つとして掲げられた「年間を通して学校PRに努め、挑戦意欲旺盛な生徒の獲得を目指す」という目標について見てみると、最終的には「小・中学校訪問200校以上、出前授業10校以上」という数値目標に落とし込まれている。また、「入学時の希望進路の実現を目指す」という中期的目標も同様に、実力テストや進路ガイダンスの実施回数、センター試験の得点率といった数値目標に落とし込まれている。
 「実は、『入学時の希望進路の実現を目指す』という中期的目標に対し、当初は『○○大学に□名入れる』といった目標設定を考えていたんです。しかし、進路指導部から『それでは教育活動の成果を測る規準にならない』と反対意見が出され、実効性のある具体的な数値目標に変更しました。数値目標の実現に向けて努力するのは、最終的には現場の先生方です。現場レベルの視点をうまく取り入れることがいかに重要かを考えさせられました」(石川校長)
資料5
※同校の一学年の生徒数は約320名
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