ベネッセ教育総合研究所 ベネッセホールディングス
中学生の保護者は、子どもの教育に何を思っているのか?
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(5) 学力観・勉強観
「普通の生活に困らない学力でいい」が減少、
英語力重視の傾向も目立つ
 子どもに希望する進学段階については、5割を超える保護者が「4年制大」以上を希望しており、それに対して「高校まで」でよいという回答は1割にも満たない(図6)。
図6
 また、子どもの学力や勉強についての考えを10項目から複数回答で選択してもらったところ、98年の調査と比べ「将来普通の生活に困らないくらいの学力があればいい」「学校生活が楽しければ、成績にはこだわらない」「どこかの大学・短大に入れる学力があればいい」という回答は減少しており、ほどほどの学力では満足しない保護者が増えている傾向がうかがえる(図7)。
 さらに、「実際の場面で話せる英語力は必要だ」という回答が全項目中最も高く、保護者が英語力を重視している傾向も目立っている。
図7


(6) 子どもの学習へのかかわり
子どもの学習へのかかわりは学年が上がるに連れて減少
 平日の子どもの学習時間は、学年が上がるに連れて長くなっており、中3生では約110分となっている(図8)。ただし、これらの時間は塾、予備校、家庭教師について勉強する時間を含んでいる。通信教育や塾など学習系の習い事をする割合は、中1生の48.7%から中3生では67.9%へと大幅に増加するというデータも得られている。
図8
 また、学習時間を学校の成績別に見ると、成績上位者ほど学習時間が長く、はっきりとした相関が示されている(図9)。
図9
 保護者の子どもの学習へのかかわりに関しては、学年が上がるに連れて少なくなっており、特に「勉強していて分からないところを教えてあげる」など、学習内容に踏み込んだかかわりは大幅に減少する。一方、「テストの点数を確認する」「『勉強しなさい』と声を掛ける」などの項目は、他の項目と比べ、「よくある」と回答する割合が高くなっている(図10)。
図10
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