ベネッセ教育総合研究所
大学改革の行方 工学部教育の変化と工学教育・研究の展望
矢野米雄
徳島大工学部長・大学院工学研究科長
矢野米雄
Yano Yoneo
1945年大阪府生まれ。大阪大大学院工学研究科博士課程修了。徳島大助教授、同大教授、米国イリノイ大学CERL客員研究員等を経て現職。専門は知的CAI、ユーザーインターフェース等。
近藤光男
徳島大工学部副学部長
近藤光男
Kondo Akio
1953年徳島県生まれ。京都大大学院工学研究科修士課程修了。徳島大助教授、同大教授を経て現職。専門は都市・地域計画、交通計画、環境政策等。
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事例2 

徳島大

学生満足度向上を図る大学改革

教育・研究の質に比して低い知名度の向上が課題
 徳島大は工、総合科学(前身は教育学部)、医、歯、薬の5学部を擁する理系大学である。国立大学法人としては、いわゆる「中堅」クラスだが、医学部で03年度の21世紀COEプログラム2件が採択されるなど(※1)、地域の研究拠点として高い実績を上げている。
※1 03年度の21世紀COEプログラムでは、徳島大医学研究科において医学系COEに申請した「多因子疾患克服に向けたプロテオミクス研究」、学際・複合・新領域に申請した「ストレス制御を目指す栄養科学」が採択された。
工学部も、文部科学省の研究費補助金採択件数は国公私立大の中で20位前後を維持、教授一人当たりの学術論文数もトップレベルにあるなど、研究面で高いポテンシャルを有している。また、地元の日亜化学工業やジャストシステムなどの大企業と産学連携の取り組みを進めるなど、次世代や世界を視野に入れた教育・研究活動を展開している。
 ただ、こうした実績に比して、全国的な知名度が今ひとつであることが、徳島大の課題であるようだ。徳島大工学部長・大学院工学研究科長の矢野米雄教授は次のように述べる。
 「徳島県は経済的にも決して恵まれた県とは言えません。そのため、本学も地味なイメージを持たれてしまいがちですが、独立行政法人化をチャンスと捉えて、様々な改革に着手しているのです」

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