ベネッセ教育総合研究所
特集 保護者と「共育」する学校づくり
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新しい保護者参加の形を作っていきたい
 一方、宮崎西高校のPTAでは各種研修会の実施や「YUME講座」の企画・運営など、独自に学校のサポートにつながる取り組みを行っている。特に「YUME講座」の実施は、保護者が直接、学校の教育活動を支援する点で、従来の取り組みとは一線を画すものだ。
  「このプランはPTA視察研修の中で出た話が具体化したものです。日頃学校の活動に参加したいと思ってもなかなかできない父親が一生懸命に取り組んだという側面はありますね。また、通常の委員会活動には敷居の高さを感じていた方が、講師役を自ら買って出てくださるようなこともありました。確かに実施面での苦労は多いですが、学校との信頼関係があるからこそ『学校活動に参加したい』という保護者の気持ちに応えられる取り組みになったのだと思います」(吉田さん)
  また、今後の活動方針について伊藤さんは次のように語る。
  「今後の活動については手探り状態のところもありますが、講師になってくれた保護者をリスト化して『人材バンク』的に運用したり、講師の募集をPTAの他の活動とリンクさせるなど、先生方に負担をかけずに、学校の教育活動のサポートができればと思います」
  学校の活動に対し、自ら積極的に動く宮崎西高校の保護者の活動の在り方は、他校にとっても参考になるのではないだろうか。


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