特集 真の「文武両道」を目指して
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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POINT3 指導の要所で「文・武」を意識付ける

 文武両道を実現する鍵は、生徒一人ひとりを文武両道の実践者とすることにこそある。日々の学習記録、定期的な面談、学年集会やHRでの意識付けといった、基本的な取り組みを見直したい。中でも、授業時間と部活動や特別活動の時間の切り替えについては、徹底した指導が求められる。
  さて、このような基本的な面での指導に加えて力を入れたいのが、実際に文武両道を実践している先輩の姿を、直接後輩に見せることである。新入生合宿で、文武両面で顕著な成果を上げている上級生に話をしてもらう、高校総体の開会式などをうまく使って意欲を高める…といった直接的な機会に加え、「卒業生の声」といった形で、間接的に、先輩の姿を伝える手段も考えていくべきだろう。このような積み重ねこそが、「自分の学校は『文武両道』の学校なんだ」という意識を醸成し、ひいてはそれが、学校文化として根付いていくことにもなるのである。
  一方、教師側からのフォローも徹底したい。部活動との両立に苦しんでいる生徒を早めに見つける、見つけたら面談する、といった取り組みは足並みを揃えて行いたい。「あの先生は部活に理解がない」などと思われないようにすることが肝要だ。



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