ベネッセ教育総合研究所
SSH指定校レポート
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クローズアップSSH
◎岡山一宮高校のSSHの柱とも言える「課題研究I」を中心に、その他「スーパーサイエンスラボ講座」や「自然科学入門」などの取り組みを見ていく。

先輩の様子を参考に研究テーマを決める
 前述のように、岡山一宮高校のSSHの柱は、2年次に行われる「課題研究I」である。1年生対象の「自然科学入門」「コンピュータ」「スーパーサイエンスラボ講座」「夏季宿泊研修」、2年生対象の「科学論文基礎」は、すべて「課題研究I」に臨むための基礎力を身に付けることを狙いとして設置されている。それぞれの学校設定科目や行事が、「課題研究I」という一つの目的に向かって有機的に配置されているのが、岡山一宮高校のSSHの特長だと言える。
 そこで、まず「課題研究I」の内容を概観した上で、次にそれを支える各取り組みを見ていきたい。
 「課題研究I」は、2年生を対象とした科目だが、進藤先生によると、既に1年生の3学期から取り組みはスタートしているという。
 「1月中旬に、2年生が『課題研究』の成果を発表する校内発表会が開かれるのですが、その様子を1年生も見学します。どんなテーマをどの程度のレベルで研究すればいいのか、雰囲気をつかむわけです。2月中旬には、2年生が受けている『課題研究I』の授業見学も実施します」
 こうして先輩たちの研究内容を参考にしながら、3学期中に生徒たちは自然科学分野の中で自分が研究したいテーマを設定し、各テーマごとに1〜6名のグループに分かれる。そして4月から本格的な研究活動が始まるわけだ。
図表

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