今までの英語指導は文法のルールを教えてから読解するという流れだったが、ここでは、とにかくたくさん読んで、英語を使ってからルールを学んでいくという流れをとっている。
Readingの指導は主に1年次「BASIC READING POWER」2年次「READING POWER」(Longman)を使用。わからない単語も一文に5,6語程度なので、速読をさせるにもちょうど良い。また、オールイングリッシュでの授業展開が可能なテキストでもある。このようにいかに信頼できる教科書を探せるかも、効果のある授業を進めるための重要なポイントである。
スキャニング・スキミング・推測・トピック探しなど、テーマごとスキルを学び、そのスキルを使って実際に易しい文章で読解をするという流れ(スキル習得+EXERCISE/テキストにのっているものの他、先生が文章を選んでくることも多い)。
2年次は基本的に1年次より読む内容やEXERCISEがレベルアップ。また2年次には英文構成・パラグラフの組み立て(LISTING/ TIME ORDER/
CAUSE-EFFECT/ COMPARISON/・・・・)などを学ぶようになり、これはライティングの授業と連携している。
3年次はテキストから離れ、1、2年次で習得したスキルを実際に生の英文素材で使わせていく。使用している材料は多岐にわたり、アメリカの小学校で使っている教科書や、推理小説、詩、レシピ、シェイクスピアなど。
推理小説は題材としては面白く、生徒の関心を引き付けることができるが、内容が高度であったためどうしても日本語を介在しなくてはならなくなった。ずっと授業をオールイングリッシュで進めてきていたため、ここに来て先生、生徒ともに違和感を感じている。2学期からは日本語を介在しなくても良い素材を選ぶようにしている。 |