生きたデータの見せ方・つくり方 2年生夏休み明けの意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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目標3:学習方法を提示し、具体的な行動に結び付ける
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
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図3
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■模試の成績推移と振り返り・今後に向けて Excelダウンロード(19KB)
■模試を活用した学習の流れ(先輩の体験より) Excelダウンロード(20KB)
データ作成・加工の POINT
中間層の生徒には、毎日勉強しているのになかなか成果が出ないという者も多い。その場合、具体的にどのような学習をすればよいかわかっていないこともある。まず、予習・授業・復習の流れが基本ということを改めて徹底させたい。多くの場合、勉強の仕方は入学時に説明しているが、この時期に再度徹底を図ることは非常に有効だ。勉強の仕方だけでなく、「この時期までに、この範囲の問題を2回繰り返そう」など具体的な勉強目標を教科別に提示してもよいだろう。模試を受けっ放しになっている生徒には、(4)のような振り返りに取り組ませ、模試活用への意識付けを行いたい。また、(5)を見せることで、模試は受けさえすればよいものではなく、数週間〜数か月の学習の流れをつくるものであることを理解させたい。

プラスαの一工夫
普段の予習・授業・復習が 受験勉強であることを伝える
受験勉強に対する関心を持ち始める生徒も出てくる時期だが、生徒は、受験勉強とは難しい問題集を解くなど、特別な学習をしなければならないと思っていることも多い。日ごろの予習・授業・復習をしっかりすること、普段の授業が受験につながっているということを意識付けたい。志望大に合格した先輩の2年生のときの様子などを具体的に伝えることで、生徒の理解は深まるだろう。
学習の仕方をまとめさせ 生徒と確認する
生徒に、国・数・英の3教科について、それぞれの自分の学習方法をまとめさせ、面談などで確認する。「本当にこの勉強方法でよいのか?」と不安に思っている生徒には、自分の学習方法を確認する機会になるだろう。担任が面談で指導するのではなく、クラスの中で教科担当の生徒を指名し、その生徒を中心にお互いに勉強の仕方をチェックさせ合うこともできる。クラスメイトのさまざまな勉強法を知ることで、学習への取り組み方を見直すことができる。

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