生きたデータの見せ方・つくり方 2年生冬休み前後の学習習慣の定着
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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目標3:志望を高めさせながら学習へ導く
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
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図4
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■逆転合格者と逆転不合格者の特徴分析 Wordダウンロード(137KB)
データ作成・加工の POINT
2年生3学期を3年生0学期として過ごすことができれば、残された入試本番までの時間の中で、生徒の志望を1ランク高いものにし、その志望校に見合った学習習慣を定着させていくことも十分に可能になる。そこでP.52の志望校欄で、2年生11月段階の志望よりも「1ランク上の志望校」を記入させてもよいだろう。その上で、(4)の合格者と不合格者の特徴を提示し、自宅学習や学校生活からうかがえるその生徒の特徴と重なる部分を強調する。特に、上図(2)のゾーンの生徒の特徴と重ねれば、「まだ自分は上を目指せるんだ」という意識にしていきやすいだろう。
【上記のデータについて】
2004年度入試受験者の3年生スタート時の学習習慣(スタディーサポート3年生第1回の結果)の分析データ。詳細はデータをダウンロードしてご覧下さい。

プラスαの一工夫
高めた志望は3年生6月まで動かさない
志望は育てるものである。志望校を高く設定したが、成績が思うように伸びず、模試で期待通りの判定が出なかったとしても、3年生の6月までは粘り強く自分なりの学習を続け、安易に志望校を変更させないように指導したい。目標1、2で使用した資料を新年度担任団に引き継ぎ、志望のいきさつや学習への取り組みを周知することで、生徒の志望を力強くあと押しする姿勢を、教師こそが共有したい。頑張り抜くことができず、安易に志望校を変更すると、むしろその後の成績の下降傾向を食い止めることができなくなる。
前年のセンター試験の分析をさせる
志望校を1ランク上に設定させると、難易度や入試科目、配点など、入試に対する意識も必然的に高まってくる。この瞬間を逃さないようにしたい。冬休みの課題として、センター試験の分析に取り組ませるのも有効だろう。前年の国・数・英のセンター試験を解かせて、1、2年生の学習事項の頻出度を認識させるだけでなく、実施時間や出題範囲、注意事項などを調べさせる。ちょうど1年後に受験するであろうセンター試験に、より興味・関心を持たせるきっかけをつくりたい。

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