特集 新課程のポイントと高校教育への影響
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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【解説】

中学校の新課程で
押さえるべきポイント

中学校の新課程は、2009年度から移行措置が始まる。
まず数学・理科が09年度から先行実施され、全面実施は12年度からとなる。
小・中・高を通じて、活用の重視、言語活動の充実、理数教育の充実などが謳(うた)われ、授業時数や学習内容が増加されることが、大きな変更点といえる。

ポイント1 数学、理科、外国語を中心に授業時数が増加
 中学校の新課程も、高校の改訂案と同様に「活用の重視」「言語活動の充実」が各教科で謳われている。
 中学校の授業時数については、各学年共に週当たり1コマ増となる(図1)。教科ごとに見ると、授業時数が増えるのは国語、社会、数学、理科、保健体育、外国語で、中学3年間で1教科当たり35〜105時間増となる。特に数学、理科、外国語の増加が目立つ。
 「総合的な学習の時間」の授業時数は、現行課程では「選択教科等」と共に弾力的に設定され、3年間で45〜170時間の幅で各校が自校の事情に合わせて決められるが、新課程では、標準授業時数が1学年では年間50時間、2・3学年では年間70時間と定められる。1学年では事実上、週当たり1コマ減ることになる。
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図1

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