生きたデータの見せ方・つくり方 1年生春休み前後の学習意識の向上
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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目標3:「前向きな引き継ぎ」を意識する
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
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図
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■「褒める」項目を数多く挙げておき、該当する生徒をピックアップする Excelダウンロード(21KB)
■生徒一人ひとりについて「褒める」べきところを記述する Excelダウンロード(21KB)
データ作成・加工の POINT
生徒がよい形で、2年生をスタートするためには、新学年団の引き継ぎは非常に重要である。進級は生徒にとっては仕切り直しをする絶好の機会である。生徒自身、自分の学習習慣や生活習慣に問題があることを感じており、「何とかしないとまずい」と内心焦っているものだ。その焦りを自己変革のエネルギーとさせたいが、その際、教師に求められるのは「生徒の仕切り直しをあと押しするような、肯定的な目で生徒を見る」ということだ。新担任は、新学期が始まる前に評定や欠席、遅刻、早退、模試成績、部活動などを把握するが、その際、生徒の問題点ばかりに目を向け、マイナスの先入観を持たないようにしたい。注意すべき内容を引き継ぐことは重要だが、(5)のように生徒の褒めるべき点を積極的に引き継ぐことも必要だ。新担任も新クラスに期待を抱き、前向きに向き合えるはずだ。

プラスαの一工夫
把握しておきたい「掃除」「提出物」「遅刻」「家庭」
掃除にしっかり取り組む、提出物の期限を守る、遅刻をしないなどの学校生活の基本ができているかどうかは、生徒理解のために重要だ。4月、新担任が指導を徹底するためにも、確実に引き継いでおきたい項目だ。また、具体的に志望校を決めていく2年生だからこそ、各家庭の進学費用に関する考え方は確実に新担任に引き継いでおきたい。
褒める引き継ぎ資料は面談にも使う
生徒は、どんなことであれ、教師から褒められれば嬉しいものだ。それが新担任からであれば、新学年のやる気にもつながる。引き継ぎ資料で褒めるべき点を把握して、「1年のときの担任の○○先生が、部活動の集中力はきっと勉強にも役立つと褒めていたよ」などと声をかければ、前向きに2年生をスタートできるはずだ。
教科担任の声を聞きより深い生徒把握を
クラス担任だけでなく、教科担任の生徒評価を聞くことで、より詳細な生徒把握が可能になる。提出物の状況、授業態度、興味・関心などから褒めるべき点を見つけていく。

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