生きたデータの徹底活用 1年生秋の中だるみ対策と「第一歩」としての文理選択
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熱い思いで生徒、クラス、学年の心を揺さぶる! 生きたデータの徹底活用

1年生秋の中だるみ対策と「第一歩」としての文理選択

高校生活にも慣れてきた一方で、夏休みの雰囲気から抜けきれない1年生秋。
学習・生活習慣を立て直し、
来るべき文理選択に備えるためにどのような指導が求められるのか。
生徒の現状をベースにした無理のない取り組みを考える。

※データは、高校の先生方へのヒアリングを基に編集部が作成したサンプルです。
1:4月に伝えた「高校生としてのルール」を再徹底する
生徒が易きに流れないために
図1

図2
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■生活習慣をリセットする Excelダウンロード(23KB)
■逆転合格した先輩の足跡 Excelダウンロード(19KB)
教師自身が再徹底するために
図3

図4
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■見逃してはならない生徒の変化の兆候を再確認する Excelダウンロード(19KB)
■教師自身の「授業点検」と生徒の「自己点検」を擦り合わせる Excelダウンロード(31KB)
データ活用のねらい:4月のルールを教師も生徒も守る
4月の約束を再確認する●夏休みが明け、高校生活が再開した9月、高校への慣れによって4月に決めた高校生としてのルールが守れなくなり、その影響で生活や学習面、部活動への取り組み方などに変化が見える生徒も増えてくる。「○○高校の生徒としてこれだけは守ろう」と4月に決めた約束や目標などを再確認し、徹底することは、1年生の後半はもちろん、2年生の過ごし方を決める上でも非常に重要だ。

学年の団結力につなげる●「高校生として当たり前のこと」を徹底させるには、学年団としての目線合わせが不可欠。あるクラスでルールが守られていないことが分かれば、ほかのクラスに悪影響を及ぼすからだ。そうならないためにも、まずは1年生にかかわる教師自身が「4月のルール」を徹底できているか、検証することが大切だ。教師自身がルールをないがしろにするようでは、生徒への徹底は到底望めない。
データ活用の流れ:一人ひとりが課題を検証する
生徒個々の問題点を把握●多くの高校で、9月に生活・学習実態調査が行われる。4月の調査は新入生の全体像を把握するためのものだが、9月は生徒個々の学習・生活上の問題点を見つけるためのものだ。そこで、図1のように生徒が自らを省みるような調査を行ってみる。その上で、面談で4月のルールが徹底できているか、高校生活に不安を感じていないかなどを確認し、個別にアドバイスをする。あきらめを感じている生徒には、ここでリセットすれば挽回(ばんかい)が可能なことを、図2のような例を挙げて理解させる。

教師も自分自身を振り返る●4月のルールの徹底は教師集団にも必要。図3などで生徒の様子を具体的に確認すると共に、生徒への調査と並行して、教師自身が「高校らしい授業をしているか」を点検し、生徒の認識と擦り合わせる(図4)ことも必要だろう。
生徒・教師共に年度当初に掲げた目標を再確認する
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