特集)新課程を機に現行課程を振り返る
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中学校の変化
授業時数は年35時間増、選択教科は原則廃止

 中学校の新課程は、09年度から総則等に加えて、数学と理科が先行実施され、12年度に全面実施となる。つまり、高校の12年度入学生は、数学と理科については中学校3年間を新課程で学んだ生徒となる。数学と理科については、12年度から新課程でのカリキュラム対応が必要だ。
 中学校の新課程で押さえておきたい事項は、学習内容の増加とそれに伴う授業時数の増加だ(図3─1、2)。授業時数は、3学年共に、週当たり1時間増の29時間となり、年間で35時間増となる。
 また、選択教科は原則として廃止となる。調査でも「選択教科を実施しない」と回答した中学校は9割に上る(図3─3)。中学校教育の共通性が高まるといえそうだが、中学校現場は「生徒の興味関心に応じた学習機会の減少」を懸念している(図3─4)。これらが生徒にどのような影響を及ぼすのかを予測しておきたい。

 中学校の新課程への対応

図3-1 中学校における授業時数の増加

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図3-1 中学校における授業時数の増加

図3-2 中学校の新課程における授業時数の確保の仕方

図3-2 中学校の新課程における授業時数の確保の仕方

図3-3 新課程における「選択教科」の開設の有無

図3-3 新課程における「選択教科」の開設の有無

図3-4 「選択教科」を開設しなかった場合に起こると予想される問題

図3-4 「選択教科」を開設しなかった場合に起こると予想される問題

図3-2〜4出典/全日本中学校長会「新しい時代に求められる学校づくりの調査研究」(2009年3月)


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