ベネッセ教育総合研究所 21世紀型学力を育む総合的な学習を創る

第1章
「生きる力」を育てる学校教育の創造

大阪教育大学 田中 博之

 

 私たちは、昨年4月に、「新しい学力を育む研究会」をベネッセ文教総研の支援を得て設立することができた。小・中学校で総合的な学習の先進的な実践を行っている6名の先生方と共に、全国の小・中学校における総合的な学習の実践状況をアンケート調査から明らかにし、子どもたちの「生きる力」を育てるために効果的な実践の方向性を示すことがそのねらいである。
 この報告書は、本研究会が行った「生きる力」の全国調査の結果を基にして、総合的な学習の在り方を多面的にとらえ、そしてあるべき姿を提案しようとするものである。
 そこでまず始めに、第1章で、この調査研究の基本となる考え方を紹介することにしたい。「生きる力」とは何なのか、「生きる力」はなぜ必要なのか、そして「生きる力」を育てる教育の基本は何かを検討してみることにしたい。
 私たちはこの報告書によって、総合的な学習に真摯な姿勢で取り組み、そこから新しい魅力と活力あふれる学校、子どもたちが未来を創りあげる力を身につける学校、そして、保護者や地域と共に進み信頼を得られる学校を創造しようとしている先生たちを少しでも応援することができればと心から願っている。

■ 1-1  「生きる力」は未来を創り出す21世紀型学力

  1. 中央教育審議会の定義する「生きる力」
  2. 海外で定義された「生きる力」
  3. 「新しい学力を育む研究会」が提案する「生きる力」

■ 1-2  子どもの「生きる力」を育てる総合的な学習

■ 1-3  21世紀社会が求める「生きる力」

  1. グローバル社会に必要なコミュニケーション力
  2. 高度情報通信社会に必要な情報活用力
  3. プロジェクト社会で必要な調査研究力と自律的態度
  4. 実力主義社会に必要な自己認識力と生き方の構想力

■ 1-4  総合的な学習で魅力と活力ある学校づくり

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