大学生の学習・生活実態調査報告書
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第2節 大学進学までの受験について

受験経験(中学受験・高校受験)

 中学受験を経験した大学生は全体の18.8%、高校受験率は全体の86.3%であった。中学受験にせよ、高校受験にせよ、受験後の進路は、「第一志望に合格し、進学した」者が最も多く、中学受験経験者の60.8%、高校受験経験者の78.5%が該当していた。

Q
●あなたは中学受験をしましたか。受験をした方は受験結果とその後の進路について、あてはまるもの1つをお選びください。
●あなたは高校受験をしましたか。受験をした方は受験結果とその後の進路について、あてはまるもの1つをお選びください。
 現在の大学生は、大学に入学するまでに、どの学校段階で受験を経験し、どのような受験結果となり、その後にどのような進路をたどってきたのだろうか。本節では、大学入学までの実態として、それまでに経験した「受験」に焦点を当ててとらえていくこととする。
 ここでは、「中学受験・高校受験の経験、および、その後の進路」についてみていく。
 まずは、中学受験についてみていこう。図1-2-1は、「中学受験率」を示したグラフである。18.8%の大学生が、中学受験を経験している。
図1−2−1 中学受験率(全体)
 彼らの「中学受験結果とその後の進路(中学受験経験者のみ)」を示したグラフが、図1-2-2である。中学受験をした者のうち、「第一志望に合格し、進学した」が60.8%、「第一志望以外に合格し、進学した」が22.7%という結果であった。
図1−2−2 中学受験結果とその後の進路(中学受験経験者のみ)
 つづいて、高校受験についてみていこう。図1-2-3は、「高校受験率」を示したグラフである。86.3%の大学生が、高校受験を経験している。しかし、「86.3%の大学生しか高校受験を経験していない」という解釈も可能であろう。「いいえ」と回答した13.7%の大学生は、いわゆる「お受験」を経てエスカレーター式に高校(あるいは大学)まで進学した者、中学受験を経て中高一貫校に進学した者など、高校受験を経験することなく大学生になっているのである。近年、「受験の低年齢化」が進んでいると言われており、高校受験を経験しない大学生は、今後ますます増加していくことも予想される。
図1−2−3 高校受験率(全体)
 最後に、図1-2-4は、「高校受験結果とその後の進路(高校受験経験者のみ)」を示したグラフである。高校受験をした者のうち、「第一志望に合格し、進学した」が78.5%、「第一志望以外に合格し、進学した」が20.5%という結果であった。中学受験に比べ、高校受験では、受験後の進路として、第一志望校に進学した者が多いことが示されている。
図1−2−4 高校受験結果とその後の進路(高校受験経験者のみ)
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