大学生の学習・生活実態調査報告書
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第4章 大学卒業後の進路

大学卒業後の進路の検討状況

 大学4年生の10月時点で、大学卒業後の進路が決定・内定している者は全体の71.6%にすぎず、「準備・活動にさえ至らない学生」も1割程度存在していた。「大学卒業後の進路を検討し始めた時期」に目を向けると、大学卒業後の進路を考えている学生のうち、大学入学前にすでに検討し始めていた者は36.9%であったが、大学入学後に検討し始めた者は63.1%に及んでいた。

Q
●大学卒業後の進路(就職、大学院進学等を含む)の検討状況について、あてはまるもの1つをお選びください。
●【「まだ何も考えていない」以外に回答した方にお聞きします】
 大学卒業後の進路を、いつ頃から考え始めましたか。あてはまるもの1つをお選びください。
 本章では、「大学卒業後の進路」についてとらえていくこととする。現在の大学生は、大学卒業後の進路について、いつ頃から、どのように考え、どのように行動しているのだろうか。まずは、「大学卒業後の進路の検討状況」についてみていく。

 図4-1-1は、「大学卒業後の進路の検討状況」を学年別に示したグラフである。調査時期が10月上旬ということもあり、大学4年生の67.2%が「進路が決定(内定)している」と回答し、「内定しているが、第一志望ではないので、準備・活動中である」と合わせると、卒業後の進路が決定・内定している者は71.6%に及んでいる。しかし、「71.6%の大学4年生しか、進路が決定・内定していない」という解釈も可能であろう。進路が決定・内定していない大学4年生28.4%の内訳に目を向けると、「希望進路の実現に向けて準備・活動中である」という者も18.6%いるが、「現在検討中である」(8.0%)、「まだ何も考えていない」(1.9%)といった「準備・活動にさえ至らない学生」も全体の1割程度存在していることが示された。
図4−1−1 大学卒業後の進路の検討状況(学年別)
 つづいて、図4-1-2は、「大学卒業後の進路を検討し始めた時期」を示したグラフである。「大学卒業後の進路の検討状況」(図4-1-1参照)について、「まだ何も考えていない」と回答した者は除いている。

 「高校3年生・浪人生の頃」(16.0%)、「高校1・2年生頃」(12.8%)、「中学生以前」(8.1%)など、大学入学前にすでに検討し始めていた者は全体の36.9%であった。これに対し、「大学1・2年生頃」(32.2%)、「大学3年生頃」(25.9%)、「大学4年生頃」(5.0%)など、大学入学後に検討し始めた者が全体の63.1%に及んでいた。

  近年、職業観や勤労観の育成を目指し、初等・中等教育でのキャリア教育の推進が叫ばれている。しかし、図4-1-2からも、大学卒業後の進路を実質的に検討し始めるのは、大学入学後になってからというのが、多くの大学生にみられる現状であり、大学におけるキャリア教育・支援の一層の充実が望まれる。
図4−1−2 大学卒業後の進路を検討し始めた時期(全体)
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