第4回学習基本調査・中学生版
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図2-2-9 学習上の悩み(時系列)

 最後に、時系列でみてみると(図2-2-9)、第3回からは学習の悩みは減少傾向にある。しかし、第1回から第4回を通して減少しているのは、「先生は成績にこだわりすぎる」だけで、「覚えなければいけないことが多すぎる」「世の中に出てから、もっと役に立ちそうな勉強がしたい」「勉強する科目を自分でもっと選択できるといい」「もっと科目の数を減らしてほしい」などは、第3回で増加して今回で再び第2回並みに戻ったにすぎない。これらの項目が第3回だけ高いのは、学習指導要領の移行措置中の調査だったからではないだろうか。つまり、選択学習の幅の拡大や学習内容の精選などは、学習指導要領の改訂によって実施されることになっていたのだから、「自分たちもそういう学習環境にあればよかったのに」という不満が、このときだけ少し多く出たのではないだろうか。


 そう考えると、今回の調査で全体に悩みが減っているのは、選択学習の幅の拡大や学習内容の精選といった学習指導要領の改訂の効果だとは考えにくい。むしろ、少子化や高校の学科等の多様化などで高校入試に向けての競争の厳しさが緩んできたことによって、中学生の学習面でのストレスが少なくなってきたからだと考えられよう。

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