第4回学習基本調査・中学生版
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   (3)将来つきたい職業

将来つきたい職業名を具体的に書いてもらったところ、男子でもっとも多いのは、「サラリーマン」4.9%で、「野球選手」4.5%、「サッカー選手」2.4%、「公務員」2.2%が続いている。女子では、「保育士・幼稚園の先生」11.6%、「美容師・理容師」4.8%、「看護師」4.4%、「ケーキ屋さん・パティシエ」4.2%、「薬剤師」「学校の先生」「芸能人」ともに3.2%となっている。


Q.あなたが将来つきたい職業は何ですか。できるだけ具体的に記入してください。

表2-2-10 将来つきたい職業のランキング(性別)

 表2-2-10は、将来つきたい職業名を具体的に書いてもらった結果について作成したランキング表である。「無記入(空欄)」「未定」「なし」その他明確な職業名に分類できないものを除外している。男子でもっとも多いのは、「サラリーマン」4.9%で、「野球選手」4.5%、「サッカー選手」2.4%、「公務員」2.2%が続いている。同様にたずねた小学生男子の3割程度がスポーツ選手をあげていたのに対し、「サラリーマン」が第1位となっていることは、小学生に比べて、職業がより現実味を増してイメージできるようになったことの表れ─ある意味では夢をみなくなったこと─かもしれない。ただし、「サラリーマン」は正確には職業名ではなく、仕事の中身へと直結したかたちで認識されているわけではない。「高校や大学卒業後は『サラリーマン』」という、多くのおとなたちが営んでいる生活をモデルにしているという点で、現実的であるといえよう。


 他方、女子の希望する職業ランキングをみてみると、「保育士・幼稚園の先生」11.6%、「美容師・理容師」4.8%、「看護師」4.4%、「ケーキ屋さん・パティシエ」4.2%、「薬剤師」「学校の先生」「芸能人(歌手・声優・お笑いタレントなど)」ともに3.2%となっている。小学生でも第1位だった「保育士・幼稚園の先生」は、中学生の女子でも第1位である。そして、「保育士・幼稚園の先生」「美容師・理容師」「看護師」をはじめとして、資格取得によってつくことのできる職業─「手に職」系─を希望していることから、男子に比べて、仕事の中身に直結したかたちで、より現実的で確実な選択を目指していることがうかがえる。なお、このランキング表に示される職業(もっとも多く選択された職業上位20種類)を選択する子どもの比率は、小学生の場合、男子57.8%、女子65.6%であったのに対し、中学生では、男子36.4%、女子51.9%と少なくなっている点は興味深い。職業世界への関心が学校段階を上がることによって多様化する側面(現実社会へより近づくことによって、社会には多くの職業があることを認識する)とともに、現在進められている「児童生徒一人一人のキャリア発達を支援し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度を育てる」キャリア教育によって、多様化している側面もあると考えられる。


※『第4回学習基本調査・国内調査報告書・小学生版』参照。

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