第4回学習基本調査・中学生版
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7.心や身体の疲れ

「あくびがでる」(86.3%)、「だるい」(76.6%)、「朝、なかなか起きられない」(75.0%)、「目が疲れやすい」(71.8%)、「あきっぽい」(71.0%)、「いらいらする」(65.5%)と、ほとんどの中学生が疲労やストレスを感じている。


Q.あなたはふだん、自分のからだについて、次のように感じること がありますか。

図2-2-15 心や身体の疲れ(全体)

 近年、子どもの体力が低下しているとか、食生活や睡眠などの生活習慣が乱れているということがよくいわれている。では、中学生自身は、ふだん自分のからだのことをどう感じているのだろうか。今回の調査では、第1回以来16年ぶりに、疲労感に焦点をあててからだのことをどう感じているかをたずねた。


 はじめに図2-2-15から全体の傾向をみてみよう。「とてもそう」と「少しそう」の合計(以下同)の高い順にあげると、「あくびがでる」(86.3%)、「だるい」(76.6%)、「朝、なかなか起きられない」(75.0%)、「目が疲れやすい」(71.8%)、「あきっぽい」(71.0%)、「いらいらする」(65.5%)となっている。ほとんどの中学生が「あくびがでる」と感じており、もっとも少ない「いらいらする」でも3 分の2 の中学生がそう感じている。つまり、大半の中学生がからだのどこかに疲労やストレスを感じているのである。

 図表は省略するが、性別で違いがあるかどうかを分析したところ、たとえば「だるい」と感じているのは男子が72.0%で女子が81.4%だったほか、どの項目でも女子のほうが多く疲労やストレスを感じている。「3 .学習上の悩み」でもそうであったように、思春期を迎えつつあるこの時期に、心身の悩みやストレスは男子より女子のほうが強く感じていると考えられる。

図2-2-16 心や身体の疲れ(時系列)

 次に、16年も間が空いているため、時系列的な変化とはいいきれないが、図2-2-16から第1回と比較してみよう。とくに注目したいのは、「とてもそう」の比率である。「あきっぽい」は数ポイント減っているが、それ以外の項目では増加傾向がみられる。具体的には、「あくびがでる」が38.8%から50.5%へ10ポイント以上増加したのをはじめ、「だるい」「いらいらする」で「とてもそう」が5 ポイント以上増加している。微増ではあるが、「目が疲れやすい」も同様の傾向を示している。


 学校の制度としては、完全学校週5日制が導入されたり選択学習の幅が拡大されたりと、ゆとりある、中学生本位の学校生活が送れるようになったはずだが、実際には、学校での過ごし方を自分で選ばなくてはならなくなった。また、家庭生活でも、ファミレスやコンビニといった外食産業の充実やネット社会の普及などで便利になった一方で、外食をすることが増えたり深夜まで起きていることがあったりと、食生活や生活リズムが多様化してきた。このような中学生を取り巻く生活環境の変化の影響からか、主観的に“疲れた”中学生が増えている。

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