第4回学習基本調査報告書・国内調査 中学生版
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第2章の要約

■ 第1節 中学生の学習行動

1.学校での学習の様子

(1) 好きな教科
 「数学」「理科」は第3回より「好き」の回答比率が増加し、第2回の水準に戻り、理数系科目が好きな中学生が増えている。性別でみると、男子は「理科」「数学」「体育」が好きで、「国語」が苦手であるのに対して、女子は「音楽」「美術」「国語」が好きで、理数系科目が苦手なようである(図2-1-1、2)
(2) 授業の理解度
 「英語」「社会」の理解度は4割程度にとどまっているのに対して、「数学」「国語」「理科」は5割を超えている。また、「数学」「理科」の理解度が第1回から大幅に上昇している(図2-1-3、4、表2-1-1)
(3) 授業の受け方
 「黒板に書かれていなくても、先生の話で大切なことはノートに書く」は第1回から第4回の16年間で一貫して増加している。また「授業でわからないことは、あとで先生に質問する」も第3回でいったん減少したものの、今回は再び増加し、第2回の水準に戻っている。一方、授業に集中していないとみられる逸脱行為が減った。全体的には、中学生の学習態度がまじめになったといえる(図2-1-5、6、表2-1-2)
(4) 好きな学校の勉強方法
 伝統的な勉強方法と思われる「ドリルやプリントを使ってする授業」の回答比率が増加している。また、自ら主体的に学ぶといった新しい勉強方法については、増加している項目もある一方、減少傾向にある項目もある(図2-1-7、8、表2-1-3)

2.家での学習の様子

(1) 家庭学習の頻度
 家での学習頻度は「ほとんど毎日する(週に6〜7日)」が、第1回19.9%→第2回18.7%→第3回18.7%→第4回28.5%と変化している。毎日家でこつこつ勉強する習慣を身につけている中学生が増加しているようだ。地域別にみると、とくに郡部で学習頻度が高くなっていることがわかる(図2-1-9、10)
(2) 学校外での学習時間
 「2時間以上」勉強する中学生の比率は、第1回44.3%→第2回38.6%→第3回32.7%→第4回37.7%と推移している。平均学習時間は、第1回96.9分→第2回90.0分→第3回80.3分→第4回87.0分と、今回の調査では前回より約7分増加している。宿題にかかる時間は平均38.7分で、学習時間の44.5%を占める(図2-1-11、12、13、14、15、表2-1-4)
(3) テスト勉強の開始時期
 テストに向けて「2週間くらい前から」準備を始めるという中学生は35.8%でおよそ3人に1人いる。この比率は、第1回と比べると17ポイント近く、また第3回と比べると10ポイント程度増加している。全体的にテスト勉強開始時期の早期化が進んでいるようだ(図2-1-16、17)
(4) 家での学習内容
 中学生の家での学習内容の中心になっているのは、「学校の宿題」(87.4%)、「学校の授業の復習」(45.1%)である。また、「学校の宿題」「学校の授業の予習」「学校の授業の復習」では、第3回まで続いていた減少傾向がみられなくなった(表2-1-5)。
(5)家での学習の様子
 「出された宿題をきちんとやっていく」「嫌いな科目の勉強も一生懸命する」「テストで間違えた問題をやり直す」の3項目で、7割以上が「あてはまる」と回答している。全体的に時系列でみても肯定的な回答の増加が目立ち、総じてまじめな学習態度が見受けられる(図2-1-18、表2-1-6)
(6)日常生活の中での「学習」
 日常生活の中での「学習」で、もっとも多かったのは「読みたい本を本屋で探して買う」の69.9%、つづいて「文学作品や小説・物語を読む」の53.5%であった。一方、もっとも少ないのは「美術館や博物館に行く」の10.6%であった(図2-1-19、表2-1-7)
(7) 家庭環境
 親とのかかわりを示す項目をみると、「お母さんは私の成績をよく知っている」(80.9%)、「親とよく話をする」(68.2%)、「お父さんは私の成績をよく知っている」(52.7%)の順に多くなっている(表2-1-8、9)

3.学校外の学習機会

(1) 学習塾・予備校の利用
 今回の調査をみるかぎり、学習塾や予備校への通塾率は大きな変化がみられない。通っている学習塾のタイプは、「補習塾」が減少している一方で、「進学塾」やその他の塾が増加している。(図2-1-20、表2-1-10、11、12)
(2) 諸学習機会の利用
 「通信教育を受けている」が23.3%ともっとも高い利用率を示し、「今年の夏休みに、塾や予備校の夏期講習に行く予定だ」23.1%が続く。時系列でみると、「宅配の家庭学習教材をとっている」比率が第1 回に比べて10ポイント以上の減少となっているほかは、あまり大きな変化はみられない(表2-1-13)

4.学習の方法


(1)学習の方法

 「辞書(英語・国語など)を引く」「自分で単語帳・単語カードを作って暗記する」「図鑑や事典で調べる」などが減少し、手間のかかる学習方法が敬遠されるようになっている傾向が読み取れる。性別では、女子がまじめに学習している様子がわかる(図2-1-21、22)

(2) 学習方法のタイプ

 中学生の学習方法で多いのは、「復習中心」(84.1%)、「問題集中心」(77.1%)、「自分で整理しながら勉強する」(72.6%)などである。第1回から一貫して「毎日こつこつ勉強する」タイプが増えているのが注目される(図2-1-23、24)

(3)メディアの利用

 「家でパソコンを使う」のは68.9%、「学校でパソコンを使う」のは65.4%であり、10年前と比較して大きく増加した。「家でインターネットを使って何か調べる」中学生も、半数を超える(図2-1-25)

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