「データで考える子どもの世界」
第4回学習基本調査・高校生版
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表2-1-19 学習塾や予備校の利用状況(時系列)

 では学習塾や予備校に通っている場合、どのような塾にどのくらいの頻度で通塾しているのだろうか。表2-1-19に週あたりの通塾日数と学習塾の種類について時系列でまとめた。まず週あたりの通塾日数では、第1回から第4回まで「2日」とする比率が高いものの、第2 回から第4回にかけてその比率は減少している。一方、「週4日以上」(「4日」+「5 日」+「6日」+「7日(毎日)」の%、以下同)の通塾率をみると、第1回6.7%→第2回7.9%→第3回8.9%→第4 回14.3%と推移し、第3回から第4回にかけては5.4ポイント増加している。学習塾(予備校)の種類は、第1回から第4回を通じて「大学や短期大学を受験するための進学塾(以下、進学塾)」の比率がもっとも高く、第4回ではほぼ半数を占める。他方「学校の勉強がわかるようになるための補習塾(以下、補習塾)」も第1回から第4回までほぼ4割を占めている。

表2-1-20 学習塾や予備校の利用率(偏差値帯別)
表2-1-21 学習塾や予備校の利用状況(偏差値帯別)

 表2-1-20は学校の偏差値帯別で、学習塾や予備校の利用率を示したものである。偏差値の高い学校に通っている高校生ほど通塾率が高く、偏差値55以上の学校群では39.1%の高校生が通塾している結果となった。逆に45未満の学校に通う高校生では12.6%と1割程度である。


 学習塾や予備校の利用状況について学校の偏差値帯別でみると(表2-1-21)、週あたりの通塾日数の最頻値が「2日」であることは全体傾向と変わらないものの、「週4日以上」の通塾率は偏差値55以上の学校に通っている高校生で16.4%と、他の学校群と比べて高い。また学習塾(予備校)の種類では、偏差値55以上の学校に通っている高校生では「進学塾」54.6%、「補習塾」35.8%と、「進学塾」の比率が高い。逆に45未満の学校に通う高校生では「進学塾」30.6%、「補習塾」55.6%と「補習塾」の比率が高くなっている。

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