第4回学習基本調査報告書・国内調査 小学生版
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4. メディアの利用

ベネッセ教育研究開発センター教育調査室室長 木村治生

「家でパソコンを使う」のは約7割、「学校でパソコンを使う」のは約9割であり、第2回と比較して2倍以上増えた。インターネットを使う機会も、第3回と比較して大きく増加している。

Q パソコンやテレビなどのメディア(機械)についてお聞きします。

 総務省が行っている『通信利用動向調査(平成17年)』によると、パソコンの保有率(世帯)は、平成9年までは2割台であるが、平成12年に5割に達し、平成17年には8割を超えている。いまや多くの家庭にパソコンがあり、子どもたちもそれに接する機会が増えていることが容易に推察できる。また、文部科学省が行っている『学校における情報教育の実態等に関する調査』によると、「教育用コンピュータ1台あたりの児童数」は、平成12年には19.2人であったが、その5年後の平成17年には9.6人となっている。学校でも、子どもが使えるパソコンの台数が著しく増えている状況がうかがえる。このように、ここ数年で子どもを取り巻くメディア環境は大きく変わったが、それでは、小学生は実際にどのくらいパソコンに触れているのだろうか。また、それをどの程度学習に利用しているのだろうか。
 本調査では、メディアの利用について7項目にわたってたずねた(図2-1-14)。「家でパソコンを使う」に「ある」(「よくある」+「時々ある」の%、以下同)と回答した比率をみると、第2回では30.3%であったが、第4回では69.8%となっており、10年間で2倍以上増えていることがわかる。さらに、家庭での利用頻度が高いことも特徴であり、およそ3人に1人が「よくある」と回答している。
 他方、「学校でパソコンを使う」は、第2回では31.6%であったが、第3回の時点で78.8%と大きく増え、第4回では88.2%と9割近くに達している。いまや、ほとんどの学校でパソコンが使われていることがわかる。ただし、学校での利用は「時々ある」の比率が高く、家庭での利用に比べて頻度が低い様子がうかがえる。
 「家でCD教材やビデオ教材を使って勉強する」は、第3回では35.5%であったが、第4回では21.7%にまで落ち込んだ。CDやビデオなどを教材として利用する場面は、第3回からの5年間で減少している。これに対して、「家でパソコン用の学習ソフトで勉強する」「家でゲーム機用の学習ソフトで勉強する」は増加傾向にある。学習に利用する媒体も、少しずつ変化しているようだ。
 「家でインターネットを使って何か調べる」「学校でインターネットを使って何か調べる」の2項目については、第2回ではたずねていないが、第3回と第4回を比較するといずれも第4回の比率が大きく伸びている。家庭での利用は57.2%、学校での利用は75.5%であり、調べものをするときにインターネットを使うことが小学生にも定着しつつある様子だ。
■図2-1-14 メディアの利用(時系列)
図2-1-14 メディアの利用(時系列)
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