学習基本調査・国際6都市調査報告書
   PAGE 19/47 前ページ 次ページ
4.日常生活の中での「学習」

「文学系」の読書活動をする割合がヘルシンキを除く他の5都市で8〜9割程度で、「自然科学系」や「歴史系」と比較してもっとも盛んである。その他の日常生活の中での学習機会では、動植物の世話をすることがいずれの都市でもよく行われている。

 Q.あなたは、ふだん(学校の授業や宿題以外で)次のことをどのくらいしますか。

図1-2-16 読書活動
 まずはじめに、日常生活の学習機会の中での読書活動について「文学・小説・物語・童話などの本を読む」(以下、「文学系」)、「自然や動物・植物の本を読む」(以下、「自然科学系」)、「歴史の本や伝記の本を読む」(以下、「歴史系」)の3つの項目を取りあげる(図1-2-16)。
   全般的に比率が高かった項目は、「文学系」である。読書が盛んなのは北京で、「文学系」(94.4%)、「自然科学系」(81.3%)、「歴史系」(74.0%)のいずれにおいても、もっとも高い。それに続くのは、ソウル(「文学系」82.1%、「自然科学系」63.9%、「歴史系」70.9%)である。東京の小学生の読書活動は北京とソウルに比べると活発であるとはいえないが、78.0%の小学生が「文学系」、約半数が「自然科学系」(52.2%)と「歴史系」(49.5%)の読書をしている。
   欧米3都市でも「文学系」「自然科学系」「歴史系」のジャンルの順序は東アジア3都市と変わらない。ロンドンとワシントンDCでは、「文学系」は若干ではあるが東京よりも高い(ロンドン81.2%、ワシントンDC84.8%)。PISAの読解力で第1位グループだったフィンランドは読書大国と考えられているが、今回の調査ではヘルシンキの小学生の読書の比率がどのジャンルにおいても、もっとも低い。「歴史系」の読書をする小学生の比率(12.8%)は他の5都市の半分以下となっている。この調査結果は、フィンランド全体の読書離れの傾向を示す他の調査(Niemi ※,2002)と同様の結果になっている。
   PAGE 19/47 前ページ 次ページ
目次へもどる 調査・研究データ