学習基本調査・国際6都市調査報告書
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第3節 成績・学力・社会に対する意識


1.成績の自己評価

東京の小学生の成績の自己評価は均一に分散しているのが特徴的である。6都市中、成績の自己評価として上位を選択した小学生の比率(「1(上のほう)」+「2」の%)は、東京が一番低く22.3%であった。続くのは東アジア2 都市のソウル29.9%と北京34.8%である。一方で、ヘルシンキ(40.3%)、ロンドン(43.2%)、ワシントンDC(54.9%)で、これら欧米3都市の小学生の自己評価の高さがうかがえる。

 Q.
  ●あなたの今の成績は、クラスの中でどのくらいですか。
  ●あなたは、どのくらいの成績がとれたらいいと思いますか。
  ●今の成績は別として、あなたがうんとがんばれば、どのくらいの成績がとれると思いますか。

図1-3-1 成績の自己評価
図1-3-2 とりたいと思う成績
図1-3-3 がんばればとれると思う成績
 成績について3つの質問をしてみると、各都市の特徴があらわれた。まず、現在の成績の自己評価(図1-3-1)をみてみると、東京の小学生の回答は、バランスよく上位・中位・下位と分散していることに気づく。ソウルと北京では、東京よりも若干中上位(「2」または「3」)の評価をする比率が高い。欧米3都市では「3」以上の評価が多いが、その中でヘルシンキの「1 」の評価の比率が低い(8.4%)ことが際立っている。
  とりたいと思う成績(図1-3-2)では、北京の「1」を選んだ比率(86.4%)が高く、ワシントンDC(70.4%)、ソウル(66.1%)、ロンドン(53.0%)、東京(48.9%)の順で続く。ヘルシンキの比率は19.0%で6 都市の中でもっとも低く、学校の成績に対するこだわりの少なさがうかがえる。
  がんばればとれると思う成績(図1-3-3)では、どの都市でも、「1」を選ぶ割合は4割弱以上であるが、その中でも、北京は76.0%と高い数値である。興味深いのはヘルシンキで、学校の成績へのこだわりが少ないものの、半数以上(51.5%)ががんばれば「1」の成績がとれると思うと回答している点である。東京ではがんばればとれると思う成績で「1」を選ぶ比率(37.1%)は一番低く、他都市と比べ東京の小学生は自分がとれる学力に関して控えめに評価する様子がうかがえる。
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