学習基本調査・国際6都市調査報告書
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6.希望する進学段階

北京の小学生で「大学院まで」の進路を希望する比率は65.2%で、高学歴志向が強く表れている。つづくソウルも「四年制大学まで」または「大学院まで」と答える小学生の比率をあわせると6割を超える。一方、東京では、「高校まで」と答える比率が他の都市と比べて高く、短期大学を含む高等教育機関を希望する小学生の比率も6都市でもっとも低くなっている。

 Q.あなたは将来、どの学校まで進みたいですか。

図1-3-12 希望する進学段階
 教育制度には国・都市による違いがあるため、単純な比較は難しい。したがって、ここでの分析は大きな特徴をとらえることにとどめる。特徴的な点は、北京の高学歴志向で、実に65.2%の小学生が「大学院まで」進学したいと回答している。それにつづくのがソウルで、「大学院まで」と答える小学生は30.2%で、「四年制大学まで」と答える32.1%をあわせると6割を超える。これら2都市と比較すると、東京の小学生の高学歴志向は弱く、「四年制大学まで」(18.3%)と「大学院まで」(14.3%)の合計はソウルの約半分程度の比率にとどまる。また、東京では「高校まで」の比率は18.1%で、中等教育段階(ロンドンは「シックス・フォームまで」8.1%を参照)での6都市間比較において一番高くなっている。
  欧米3都市では、高等教育に位置づけられている教育機関(ヘルシンキ:専門大学、大学、大学院、ロンドン:カレッジ、大学、大学院、ワシントンDC:カレッジ/ユニバーシティ、大学院)を希望進学段階とする比率がヘルシンキで48.1%、ロンドンで58.0%、ワシントンDCで49.4%となっている。東京の四年制大学、大学院に加えて「短期大学まで」を含めた高等教育機関を希望進学段階とする合計の比率は39.6%で、欧米3都市との比較においても低い。また東京と欧米3都市では「わからない」と「無回答・不明」を合わせた比率が高い(東京21.6%、ヘルシンキ36.1%、ロンドン22.4%、ワシントンDC29.4%)。全体として他都市との比較において、東京の小学生の高学歴志向が低いことが表れた結果になった(図1-3-12)。
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