学習基本調査・国際6都市調査報告書
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3.ヘルシンキの調査結果の特徴に関する分析


ペッカ・アリネン(ヘルシンキ大学・教育評価センター プロジェクトマネージャー)
ニナ・リーノネン(ヘルシンキ大学・教育評価センター リサーチアシスタント)

 (1)はじめに

 私たちがこの調査に参加したきっかけは、フィンランド国家教育庁からの依頼であった。最初の段階で、フィンランド大使館に勤務されていた元外交官である北川達夫氏を通して、ベネッセ教育研究開発センターは私たちとコンタクトを取った。北川氏はフィンランドについての知見が豊富であり、大変助けられた。そののち、私たちはベネッセ教育研究開発センターの研究員との直接的なコミュニケーションを通じて研究を進めていった。

 (2)調査実施について

1.調査票の翻訳
  翻訳は2種類のものに基づいて行われた。
 1つはイギリスの調査で使用された英語版であり、もう1つは日本語からフィンランド語へ直接訳されたものである。ヘルシンキ調査で使用したフィンランド語の最終版は、これらの2種類の調査票の両方を考慮している。もっとも大きな変更を加えた箇所は教科に関する質問であり、これはフィンランドの学校カリキュラムを考慮して作成した。具体的には、英語版に記されていた教科と日本語版のフィンランド語訳に列挙された教科のいくつかを削除、または統合した。


2.調査対象
 他国では5年生のみが調査対象であったが、ヘルシンキでは、4年生と5年生の両方を対象に調査を実施した※1。


3.調査の流れ
 ヘルシンキ市の異なる地域にある12校でデータ収集が行われた。総サンプル数は1,101名で、そのうちに4年生は526名であった。この4年生のサンプル中、272名が男子、253名が女子(無回答・不明1名)で、少数だが、サンプルとしてはよいといえる。


※ 1  フィンランドでは就学年齢が7歳であり、日本と1年ずれがある。4年生が今回の調査の比較対象である。
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