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「国語」や「算数・数学」などの教科の「好き」の割合は、北京では8割を超えるが、それ以外の都市では5〜7割程度である。いずれの都市でも「体育」を「好き」と回答する割合が高く、全体として実技教科を好む傾向がみられる。
※初等教育で履修する教科は、国や都市によって異なる。そのため今回の調査では、その都市の実態に即して、教科の項目を設定した。したがって、それぞれの都市に共通している教科もあるが、異なる教科もある。また、都市によっては、履修する教科やその内容が学校によって異なるケースもある。
もっとも人気が高いのは「体育」で、「好き」(とても好き+まあ好き)の割合は8割を超える。これに「家庭」(78.0%)、「図画工作」(77.3%)、「音楽」(70.8%)が続き、実技教科を好んでいる様子がわかる。実技教科以外では「理科」と「算数」の人気が高く、いずれも6割以上が「好き」と回答している。これとは反対に文系教科では「好き」の比率がやや低く、「社会」では51.9%にとどまっている。
9割弱の小学生が体育を「好き」(とても好き+まあ好き)と回答しており、人気の高さが際立っている。以下、 「裁量活動」(79.1%)、 「美術」(73.2%)、「音楽」(67.0%)と続いており、実技教科を好む傾向は東京と似ている。もっとも好まれていない教科は「社会」(41.7%)で、90年代から導入された「英語」(56.9%)も他の教科と比較して「好き」の割合が低い。