第4回学習基本調査・学力実態調査 ダイジェスト版
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8. 中学数学の数学的リテラシー問題

中学数学では、数量現象を扱う「量」や、統計的・確率的な現象を扱う「不確実性」などの領域から出題した。答えとともに判断した理由を説明する問題では、答えは正しいものの、理由の説明として数学的に十分な論理構成ができていない解答が多く見受けられた。

中学数学 大問Aより (一部省略)

中学数学  大問3Aより(一部省略)
 大問Aの(2)では、スケートリンクを複数周回した際のv-tグラフを示し、二人の競技者のうち、どちらが先にゴールしたか、またその理由を問うた。誤答率39.9%のうち約半数が、「競技者Q(先にゴールした競技者)の方が、相対的にスピードが上回っている時間が長い」という趣旨の解答であった。日常的には正しい理解であるが、数学的に必要・十分条件を満たせていない解答である。このように答えは導くことができるものの、その理由の説明が不十分な解答が目立った。

中学数学 大問Cより (一部省略)

中学数学  大問3Cより(一部省略)
 大問Cの(4)では、表から1組と2組の得点の分布の違いを読み取り、データに基づいた主張を展開する力をみる設問で、無答率が19.9%と比較的高かった。
  誤答率は39.6%で、このうちの半数以上は「2組の方が1組よりも人数が多いのに平均点が同じということは、1組の方が成績がよいということだから」というような、人数の多寡がクラス全体の成績の良さに影響しているという旨の解答であったことは特徴的である。このような解答からは、平均の考え方がしっかりと理解できていないことがうかがえる。
  なお、大問Cは、7問中5問で無答率が2割前後に達していた。
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