「データで考える子どもの世界」

放課後の生活時間調査

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第2部 子どもの行動パターン別にみる生活時間と意識/
第2章 「早寝早起き朝ごはん」ができている子どもの特徴とその家庭環境

2.子どもの就寝・起床時刻と朝ごはんの実態

2−1 子どもの就寝時刻の実態

ふだん子どもたちは何時ごろ就寝し、何時ごろに起床するのだろうか。まず、就寝時刻についてみてみよう(図2−1)。小学生の6割が夜「10時ごろ」までに就寝しているが、中学生になると「11時ごろ」、高校生になると「12時ごろ」に就寝する割合がもっとも多くなっている。学校段階が上がると、グラフの山が右方向(就寝時刻が遅くなる方向)にずれていることからも、就寝時刻が遅くなる傾向があることがわかる。平均時刻でみると、小学生は夜10時12分、中学生は11時20分、高校生は11時57分であった。

図2-1:就寝時刻(学校段階別)

2−2 子どもの起床時刻の実態

次に起床時刻についてみてみよう(図2−2)。学校段階別の起床時刻の分布には、就寝時刻の分布ほど大きなバラつきがみられない。いずれの学校段階においても朝「7時ごろ」をピークに、それ以降に起床する割合は急激に少なくなっている。この背景には、学校の始業時刻が学校段階で大きく変わらないことがあるように思われる。しかし、注意深くみてみると、「6時ごろ」までに起きる割合は、高校生>中学生>小学生の順で多く、それより後から「7時ごろ」までに起きる割合は、小学生>中学生>高校生の順で多いことから、学校段階が上がるほど、起床時間が早まる傾向があることがわかる。平均時刻でみると、小学生は6時40分、中学生は6時41分、高校生は6時33分であった。学校が遠くなり、通学にかかる時間が長くなるからかもしれない。

図2-2:起床時刻(学校段階別)

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