第2回子ども生活実態基本調査報告書
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2. 親とのかかわり

 5年前に比べて、「勉強を教えてくれる」「困ったときに相談にのってくれる」などの肯定的なかかわりは増加した。一方で、「何でもすぐ口出しをする」といった干渉や強制などの否定的なかかわりは減少した。親子関係がより密接になっている。

「勉強を教えてくれる」「困ったときに相談にのってくれる」などの肯定的なかかわりが増加

 つづいては、親とのかかわりを取り上げたい。まずは、「勉強を教えてくれる」から「あなたのことを大人として扱ってくれる」までの、肯定的なかかわりを示す5項目からみていこう。
 小学生(図1-1-4)では、親が「勉強を教えてくれる」「いいことをしたときにほめてくれる」「悪いことをしたときにしかってくれる」とした子どもが、2004年時点でもすでに7〜8割程度いた。2009年ではさらに増加し、「悪いことをしたときにしかってくれる」は9割近くに達している。また、「困ったときに相談にのってくれる」「あなたのことを大人として扱ってくれる」は2004年よりも5ポイント以上増加し、それぞれ70.5%、21.7%となっている。
 中学生(図1-1-5)では、さらに顕著な変化がみられる。「勉強を教えてくれる」から「あなたのことを大人として扱ってくれる」までの5項目すべてで、2004年から増加している。なかでも、「いいことをしたときにほめてくれる」「困ったときに相談にのってくれる」は10ポイント近く増加し、それぞれ63.0%、48.1%となった。
 高校生(図1-1-6)は小・中学生に比べて増加幅は小さいものの、「勉強を教えてくれる」「困ったときに相談にのってくれる」は2004年よりも5ポイント前後多くなっている。
 このように親の肯定的なかかわりは、この5年間で増加していることがわかる。

「何でもすぐ口出しをする」などの否定的なかかわりは減少

 それでは、「いつも『勉強しなさい』と言う」から「お父さんとお母さんの意見が違って困る」までの、否定的なかかわりを示す5項目はどうだろうか。
 小学生(図1-1-4)では、2004年から増加した項目はなく、「何でもすぐ口出しをする」「約束したことを守ってくれない」では5ポイント以上減少している。
 中学生(図1-1-5)では、2004年からあまり大きな変化はみられない。高校生(図1-1-6)では、2004年から増加した項目はなく、「何でもすぐ口出しをする」「考えをおしつける」などが若干減少している。肯定的なかかわりが増加したのに対して、否定的なかかわりは減少傾向にある。

 

 以上のように、2004年からの5年間で、親とのかかわりに対する子どもの評価は全体的によくなっている。前項でみた親との会話の頻度が高まった傾向と合わせて、親子関係はより密接に、良好な関係になっていることがわかる。
 ただし、良好な関係のなかでも、小・中学生では、「悪いことをしたときにしかってくれる」は増加していた。親は「しかってくれる」けれども、「口出し」はしない存在になってきている。子どもを尊重しながら、しつけや教育に熱心に取り組む保護者が多くなっているのかもしれない。

■図1-1-4 親とのかかわり(小学生、経年比較)
図1-1-4 親とのかかわり(小学生、経年比較)
■図1-1-5 親とのかかわり(中学生、経年比較)
図1-1-5 親とのかかわり(中学生、経年比較)
■図1-1-6 親とのかかわり(高校生、経年比較)
図1-1-6 親とのかかわり(高校生、経年比較)
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