第2回子ども生活実態基本調査報告書
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非大卒の母親のかかわりがより密接に

 つづいては、どのような保護者で親子関係が変化したのか、検証したい。表1-1-1表1-1-2は、親子関係の変化が大きかった小・中学生について、さらに母親の属性別にみたものである。
 まず学歴別にみると、全体的に非大卒の母親のほうが変化が大きいことがわかる。母親との会話では、小・中学生ともに、非大卒の母親で5ポイント以上増加した項目が多い。なかでも「友だちのことについて」は、小学生で75.4%、中学生で66.1%に達し、大卒の母親との差が非常に小さくなっている。
 「母親との会話」に比べると、「親とのかかわり」のほうでは、大卒の母親でも増加している項目が目立つ。非大卒の母親のほうで増加幅が大きい項目が多いものの、中学生の「勉強を教えてくれる」では大卒の母親のほうが増加幅が大きい(大卒:2004年45.7%→2009年52.9%、7.2ポイント増、非大卒:2004年30.9%→2009年36.5%、5.6ポイント増)。この項目はもともと大卒の母親のほうで比率が高かったが、2009年ではさらに差が広がっている。
 このように、かかわり方にはまだ質的な差が残っていることが推察されるものの、非大卒の母親においても親子のかかわりがより密接になってきたようである。密接な親子関係、子どものことにより気をつかう親子関係が幅広い層に浸透してきているのが、この5年間の変化として指摘できるだろう。

母親が常勤の場合でも親子のかかわりが増えている

 さらに同じ表1-1-1表1-1-2で、母親の就業形態別に親子関係をみてみたい。ここではおおまかな傾向をとらえるために、「常勤」「専業主婦」の数値のみを示し、「パートタイム」の数値は省略している。
 まずは小学生の数値をみてみよう。5ポイント以上増加しているのは、母親が常勤の場合、「勉強や成績のことについて」の会話、「友だちのことについて」の会話、「あなたのことを大人として扱ってくれる」の3項目である。母親が専業主婦の場合、「友だちのことについて」の会話、「あなたのことを大人として扱ってくれる」の2項目である。母親の就業形態に関係なく、2004年より親子のかかわりが増加している傾向がみられる。
 つづいて中学生の数値をみると、5ポイント以上増加しているのは、母親が常勤の場合、「友だちのことについて」の会話、「いいことをしたときにほめてくれる」「困ったときに相談にのってくれる」の3項目である。母親が専業主婦の場合、「友だちのことについて」の会話、「勉強を教えてくれる」「いいことをしたときにほめてくれる」「困ったときに相談にのってくれる」の4項目である。母親の就業形態にかかわらず親子のかかわりが増加している点は小学生と同じである。ただし、「友だちのことについて」の会話や「勉強を教えてくれる」では専業主婦の場合の増加幅が大きく、常勤との差が2004年よりさらに大きくなっている。
 このように、母親の就業形態によって依然としてかかわり方の差はみられるものの、全体として2004年より親子のかかわりが増えていることが確認された。
■表1-1-1 親との関係(小学生、母親の学歴別・母親の就業形態別、経年比較)
表1-1-1 親との関係(小学生、母親の学歴別・母親の就業形態別、経年比較)
■表1-1-2 親との関係(中学生、母親の学歴別・母親の就業形態別、経年比較)
表1-1-2 親との関係(中学生、母親の学歴別・母親の就業形態別、経年比較)
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