第2回子ども生活実態基本調査報告書
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2. 友だちとのかかわり

 2004年からの変化をみると、男子がより友だち関係に気をつかうようになっている。また、「成績が悪いと親にしかられるから」勉強している子どもは、友だち関係においても不安や傷つく経験が多いことがわかった。

友だち関係に気をつかう傾向に。性別による差は小さくなった

 表1-2-1表1-2-3は、友だちとのかかわりについて、「とてもそう」「まあそう」と回答した合計比率を示したものである。
 まずは小学生(表1-2-1)をみてみよう。男子では、「友だちといつも一緒にいたい」「違う意見をもった人とも仲よくできる」「グループの仲間同士で固まっていたい」「仲間はずれにされないように話を合わせる」の4項目で、2004年より5ポイント以上増加している。一方女子では、「友だちが悪いことをしたときに注意する」のみ増加した。この結果、性別による差が小さくなったり、逆転したりした項目も多い。とくに「グループの仲間同士で固まっていたい」は、2009年では男子が女子を大きく上回った(男子56.7%>女子48.3%)。
 つづいて中学生(表1-2-2)の男子では、「友だちが悪いことをしたときに注意をする」が5.7ポイント、「友だちといつも一緒にいたい」「年齢や性別の違う人と話をするのが楽しい」「グループの仲間同士で固まっていたい」「仲間はずれにされないように話を合わせる」がそれぞれ数ポイント増加し、小学生と同様の傾向がみられる。女子では「グループの仲間同士で固まっていたい」「友だちと話が合わないと不安に感じる」が減少した。この結果、2009年の「グループの仲間同士で固まっていたい」(男子54.8%>女子46.9%)、「仲間はずれにされないように話を合わせる」(男子46.3%>女子42.4%)では、男子が女子を上回った。
 高校生(表1-2-3)でも、男子は小・中学生の場合と同様の変化をしている。女子では大きな変化はみられない。
 このように、男子の友だち関係はこの5年間で変化してきたことがわかる。それでも表1-2-1〜表1-2-3のなかには女子の数値が高い項目が多く存在し、中学生の「友だちとのやりとりで傷つくことが多い」は男子より8.3ポイントも多くなっている。女子のほうが人間関係を重視する傾向がまだあるとはいえ、男子においても友だち関係の凝集性が高まり、仲間はずれにならないことが重要になっているのかもしれない。こうした傾向は、一方でコミュニケーション力が高くなっているととらえることもできるが、他方で親子関係(第1章第1節)や現状・将来についての意識(第4章)のデータと合わせて考えると、内向き志向になっているようにも受け取れる。
■表1-2-1 友だちとのかかわり(小学生、性別、経年比較)
表1-2-1 友だちとのかかわり(小学生、性別、経年比較)
■表1-2-2 友だちとのかかわり(中学生、性別、経年比較)
表1-2-2 友だちとのかかわり(中学生、性別、経年比較)
■表1-2-3 友だちとのかかわり(高校生、性別、経年比較)
表1-2-3 友だちとのかかわり(高校生、性別、経年比較)
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