第2回子ども生活実態基本調査報告書
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「親にしかられるから勉強する」子どもは友だちにも気配り

 最後に経年比較を離れて、親子関係への気づかいと友だち関係への気づかいの関連を探ってみたい。「勉強する理由」についてたずねた質問のなかに、「成績が悪いと親にしかられるから」という項目がある(「勉強する理由」の詳細な分析は第3章第2節を参照)。この質問に対して「そう」(「とてもそう」+「まあそう」)と回答したのは小学生34.0%、中学生43.7%、高校生34.0%であるが、この項目は親のかかわりに気をつかいながら行動する傾向を示しているととらえることができる。この項目と友だちとのかかわりとの関連を示したのが、図1-2-5図1-2-7である。
 これをみると、いずれの学校段階でも「親にしかられるから勉強する」とする子どものほうが、「グループの仲間同士で固まっていたい」「仲間はずれにされないように話を合わせる」「友だちと話が合わないと不安になる」「友だちとのやりとりで傷つくことが多い」の数値が高い。中・高校生では「友だちといつも一緒にいたい」でも5ポイント以上の差がみられる。
 疎外されることや否定されることに敏感な子どもは、保護者に対しても友だちに対してもとても気をつかっていることが推察される。限られた分析ではあるが、親密な人間関係のなかで、傷つかないように懸命に周囲に合わせようとする子どもの姿が浮かび上がる。
■図1-2-5 友だちとのかかわり(小学生、学習動機別)
図1-2-5 友だちとのかかわり(小学生、学習動機別)
■図1-2-6 友だちとのかかわり(中学生、学習動機別)
図1-2-6 友だちとのかかわり(中学生、学習動機別)
■図1-2-7 友だちとのかかわり(高校生、学習動機別)
図1-2-7 友だちとのかかわり(高校生、学習動機別)
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