第2回子ども生活実態基本調査報告書
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6. 携帯電話の利用(3)

 携帯電話を所持する子どもたちの多くが、「携帯電話を使うのが楽しい」「携帯電話がないと今の生活が不便になると思う」と感じている。一方、この5年間で、「電話やメールがこないとさみしくなる」中・高校生は減った。ケータイとの距離を保った意識がみられる。
 携帯電話を所持する子どもたちは、どのような意識・行動をとるのか。そこで、「携帯電話(ケータイ)について、次のようなことはあてはまりますか」として、「携帯電話を使うのが楽しい」「携帯電話がないと今の生活が不便になると思う」「電話やメールがこないとさみしくなる」「何もすることがなくなると、すぐに携帯電話を見てしまう」「会ったことがない人と電話やメールでやりとりをすることがある」「食事をしながら携帯電話を使う(2009年新規項目)」「ブログや掲示板などに書き込みをする(同)」の7項目でたずねた。選択肢は「とてもそう」「まあそう」「あまりそうでない」「ぜんぜんそうでない」である。

ケータイを使うのが楽しい小学生

 2時点間の小学生の「そう」(「とてもそう」+「まあそう」)の結果を図示したものが、図2-2-14である。2009年の小学生は携帯電話の利用に対し、「携帯電話を使うのが楽しい」(68.0%)、「携帯電話がないと今の生活が不便になると思う」(55.3%)と感じている。これは2004年と同様の傾向である。「何もすることがなくなると、すぐに携帯電話を見てしまう」(34.8%)、「電話やメールがこないとさみしくなる」(28.2%)も2004年と同様の傾向である。新規項目の「食事をしながら携帯電話を使う」(8.4%)、「ブログや掲示板などに書き込みをする」(5.0%)と小学生の回答は低い。
■図2-2-14 携帯についてあてはまること(小学生、経年比較)
図2-2-14 携帯についてあてはまること(小学生、経年比較)

小学生同様ケータイを使うのが楽しい中学生

 2時点間の中学生の「そう」の結果を図示したものが、図2-2-15である。小学生と同様に、「携帯電話を使うのが楽しい」(81.8%)、「携帯電話がないと今の生活が不便になると思う」(75.0%)と感じている。これは2004年と同様の傾向である。一方、「何もすることがなくなると、すぐに携帯電話を見てしまう」(2004年60.2%→2009年54.2%、以下同)、「電話やメールがこないとさみしくなる」(51.6%→40.0%)は減った。新規項目では「ブログや掲示板などに書き込みをする」(22.9%)が2割を超えている。
■図2-2-15 携帯についてあてはまること(中学生、経年比較)
図2-2-15 携帯についてあてはまること(中学生、経年比較)

ケータイがない生活を不便に感じる高校生

 2時点間の高校生の「そう」の結果を図示したものが、図2-2-16である。「携帯電話がないと今の生活が不便になると思う」(85.3%)、「携帯電話を使うのが楽しい」(82.9%)と感じている。「何もすることがなくなると、すぐに携帯電話を見てしまう」(64.2%)と2004年と同様の傾向である。「電話やメールがこないとさみしくなる」(52.2%→44.3%)は減った。新規項目では「ブログや掲示板などに書き込みをする」(31.7%)、「食事をしながら携帯電話を使う」(15.0%)となっている。
■図2-2-16 携帯についてあてはまること(高校生、経年比較)
図2-2-16 携帯についてあてはまること(高校生、経年比較)

ケータイに依存しない楽しみ方

 子どもたちは、ケータイ利用の楽しみ、生活の利便性を強く感じている。食事の時間もケータイを手離せない子どもが中・高校生で15%もいる一方で、電話やメールがこないさみしさは減少している。携帯電話が誰かとのコミュニケーションツールとしてよりも情報を入手・発信するためのツールとしてとらえられるようになってきているのかもしれない。
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