第2回子ども生活実態基本調査報告書
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第4章
現状・将来についての意識

第1節 現状についての意識

1. 生活満足度

明治学院大学専任講師 元森絵里子

 2004年に引き続き、身近な人間関係や世界への満足度が高い。自分や社会への満足度は低めであるが、生活満足度は全般的に高まっている。成績別にみたとき、成績下位層が不満をためていることが気にかかる。

身近な世界に満足する子どもたち

 子どもたちは自分の生活にどの程度満足しているのであろうか。「あなたは、次のようなことについてどの程度満足していますか」と、身の周りの世界に関する満足度をたずねた結果が図4-1-1である。

■図4-1-1 生活満足度(学校段階別、経年比較)
図4-1-1 生活満足度(学校段階別、経年比較)

 2004年と比較して、高校生の「自分の性格」を除いたすべての項目で「とても満足している」+「まあ満足している」の割合が増加しており、子どもたちの生活への満足度が高まっていることがわかる。
 なかでも、「家族との関係」「友だちとの関係」「学校の先生との関係」「自分が通っている学校」は3分の2以上の子どもが満足しており、身近な人間関係や身近な世界への満足度が高いことがうかがえる。大人への反発や学校への違和感を抱える子どもという像はもう過去のものとなったのかもしれない。
 それに対して、「現在の自分の成績」や「自分の性格」への満足度は低く、学校段階が上がるごとに下がっていく。自分についての感度が高まる思春期が関係しているのであろうか。それとも、学年が上がって現実を見つめるということであろうか。
 また、「今の日本の社会」への満足度は、2004年よりは上昇しているものの高くはない。

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