第2回子ども生活実態基本調査報告書
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不満をためる成績下位層

 2009年の結果を成績(小・中学生)・高校偏差値層(高校生)別にみたのが図4-1-2である。

■図4-1-2 生活満足度(学校段階別・成績/高校偏差値層別)
図4-1-2 生活満足度(学校段階別・成績/高校偏差値層別

 小・中学生では、「今の日本の社会」を除く各項目について、成績上位層に対して下位層のほうが、満足度が低くなっている。成績下位層が「現在の自分の成績」に満足していないのは当然にしても、成績と友だちや家族、地域への満足度が関係しているのである。成績が低いから他がうまくいかないのか、生活が充実していないから成績が悪いのかは一概にはいえないが、「自分の性格」の満足度について、成績上位層と下位層の差が小学生で20.4ポイント、中学生で14.7ポイントもあり、自尊感情に成績が影響を及ぼしているようである。
 ただし、高校生では高校偏差値層別で集計すると、進路多様校で、学校や学校の先生、地域、日本の社会への満足度は低いが、成績への満足度はむしろ高くなっている。偏差値層別に学校が分かれることで、成績への不満は下がるようである。

 なお、2004年調査で報告された生活習慣の影響については、7.5〜8時間程度の適度な睡眠をとっていたり、適切な食事の習慣を持っていたりするほうが生活満足度が高くなる傾向が引き続きみられる。2009年では、睡眠や食事の習慣に改善傾向がみられるが、それに応じて生活の満足度も全体的に向上しているといえる。


 以下では、いくつかの項目について、それぞれの満足度の背景を探ってみたい。

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