【6】 小学生の塾や習い事(前篇) ―4年生からスポーツより勉強
(1)母親の意識
― 子どもの教育について不安が高まる ―
小学生の母親が、子どもの教育についてどのような意識をもっているかを調べました。「学校生活が楽しければ、成績にはこだわらない」と思う母親は、小1生のみ半数を超えていますが(53.8%)、学年が上がるにつれて徐々にその意識は薄れ、小6生になると35.4%と、小1生との差は18.4ポイントも開きます(図6−1)。逆に、「子どもの将来を考えると、習い事や塾に通わせないと不安である」(図6−2)と考える母親は学年が上がるにつれて増え、小6生では60.3%です。
「学校の指導や取り組みに対して満足している」(図6−3)母親は小1生のみ67.8%と6割を超えていますが、小2生は56.7%と、小1生と比べて約10ポイントも下がり、その後も学年が上がるごとに下がります。「子どもにはできるだけ高い学歴を身につけさせたい」(図6−4)と考える母親は逆に学年が上がるにつれて増え、学歴をつけさせたい、学校の指導に満足できない、と考える母親が高学年になるほど増えていることがわかります。